はじめに
今回は、「3ヶ月・270時間の勉強で行政書士試験に合格した」私の勉強法を具体的にお伝えします。 私自身、令和7年度の行政書士試験において、190点(記述抜き172点)で合格することができました。
【本試験の点数内訳】
基法 2/2
憲法 5/5
行政法15/19
民法 4/9
商法 1/5
多肢 10/12
一般 11/14
記述 18/60点
合計:190点

私のバックグラウンドから、各段階での学習内容、勉強時間、模試の推移まで全て包み隠さず公開します。
※あくまでひとつの事例ですので、ご自身の状況に合わせて参考にしていただければ幸いです。
バックグラウンド
私は40代男性、妻と小学生の子供の3人家族です。2024年に16年勤めた会社を退職し、現在は投資/節約/ポイ活や家事・育児をしながら、比較的時間の自由が利く生活を送っています。
- 学歴: 早慶・理系学科卒
- 保有知識: 行政書士の勉強を始める前にFPや簿記、税理士試験の学習経験があったため、農地法、株式、相続など、間接的に役立つ知識の土壌はありました。
(過去の資格遍歴は[こちらの記事]を参照してください)
具体的な勉強内容
2025年11月の試験日までに、どのような勉強をしていたのかを詳細に説明します。
2025年1月〜8月上旬まで
この時期は他資格の勉強を優先していたため、移動中や家事の合間にYouTubeで全体像を把握するにとどめていました。
- 主な視聴チャンネル: ユーキ大学、アガルート(判例動画)
※この期間は、勉強時間には含めていません。
8月上旬〜下旬(約90時間)
『合格基本書』で1テーマ読み、すぐに対応する『肢別問題集』を解くスタイルで進め、3週間で全範囲を1周しました。
- 学習順序: 民法 → 行政法 → 商法・会社法 → 憲法
- 補足: 難解な論点は「和田浩志の法律講座」、会社法は「独学サポートチャンネル」を活用しました。
8月下旬〜9月中旬(約15時間)
- 肢別過去問の2周目開始。
- 各予備校(伊藤塾、アガルート等)の1問1答動画(Youtubeの無料動画)で知識を定着。
- 過去に受けた模試を適時復習
9月中旬〜下旬(約55時間)
肢別過去問を進めることが苦痛になり、2周目の途中で断念。自分に合うスタイルへ切り替えました。
- 行政法は『合格問題集(5択)』を1周。
- 2026年の司法書士試験受験を見据え、スタディングの司法書士講座を契約。民法や会社法の一部に導入。
- 多肢選択・記述対策にも着手。
10月〜11月上旬(約110時間)
- 重要な定義、要件、具体例などは繰り返しアウトプットして暗記(補足を参照)
- 各予備校の1問1答動画(Youtubeの無料動画)などで基礎を確認
- 民法については、他資格向けの1問1答動画に取り組んだりもした
- 市販模試の実施や過去に受けた会場模試の復習を実施
- 記述式について、問題集と模試で出た問題を使って演習
- 一般知識は、LECの無料講座(ズバスト)、野畑さんと田島さんのYoutube動画で勉強
公開模試の成績
4回受験した公開模試について、以下の結果でした。

模試の意義や結果の捉え方
- 立ち位置を把握する: 点数の一喜一憂は不要です。上位25〜30%に入っていれば合格圏内と捉えていました。
- 順位の推移を自信にする: 私の場合、上位50%→25%と順調に順位を上げられたことが、学習継続の大きな糧になりました。
- 最高の復習教材: 弱点の補強だけでなく、全範囲を短時間でさらうツールとして活用しました。
試験直前の1週間
当初は市販模試や過去問演習を予定していましたが、むやみに問題を解くよりこれまで学んだ知識を総復習した方が効果的であると考え直し、以下の内容に絞って取り組みました。
- 記述対策:記述問題集と模試の記述問題の総復習
- 一般知識対策:
- 諸法令(行政書士法、住基法、戸籍法、個情法):基本的事項の暗記
- 政治・経済・社会:YouTube動画(アガルート、田島先生、野畑先生)の視聴
- 暗記事項の確認:行政法・民法・会社法を中心に、これまで覚えた内容の総ざらい
試験当日の解答戦略
「解く順番」を以下のように固定することで、実力を発揮できたと思います。
- 記述式: 配点が高く、キーワードを思い出す時間を稼ぐため最初に着手。
- 一般知識: 足切り回避のため、集中力があるうちに。文章理解は確実に仕留める。
- 行政法 → 基礎法学 → 憲法 → 会社法 → 多肢選択
- 民法: 最も難易度が高く、時間を要するため最後に回す。
やらなかったこと
テキストへの書き込み
「テキストに書き込みやマーカーをして、自分なりの一冊を作る」と巷でよく言われていますが、私には必要ないと感じたため、基本的には行いませんでした。 キーワードから連想すべきことや思い出すべき答えをテキストに書き込んでしまっては、そもそも勉強(思い出す訓練)にならないと考えたからです。
肢別過去問の周回
ネットで推奨されていたため最初に取り組んでみましたが、問題数が多く進みが遅い上に、理解が進歩している実感もあまり持てませんでした。そのため途中で断念し(最終的に1.5周程度)、周回にこだわるのをやめましたが、これが正解だったと思っています。
肢別過去問は「点の知識」の集合であるため、情報が断片的になりやすく、体系的な理解が伴わないと覚えづらいものです。肢別周回は、ある程度知識が備わった人が「確認」のために取り組むものであり、インプットとしての利用はお勧めしません。
条文の素読
私は条文の素読は一切しませんでしたし、六法も使いませんでした。そもそも、テキストには条文が噛み砕かれた表現で載っていますし、重要な条文は網羅されているはずなので、あえて条文自体を読む必要はないと考えていたためです。
補足
明確に記憶しようとしたもの
以下はキーワードを羅列したものですが、このキーワードだけから定義、意義、要件、効果、・・・などを書き出せるか(思い出せるか)を頻繁に練習していました。

ちなみに、上記はあくまで「明確に記憶しようとしたもの」ではありますが、明確に覚えたものは上記のみとなりますので、受験生には参考になると思います。(ただし、上記は法令科目のみであり、基礎知識についてはまた別にリストがあります)
また、上記以外を全く覚えていないわけではなく、他の事項についても、なんとなく記憶しているものは多くあったと思います。
学習内容の詳細と時間
自分向けのメモとして、学習時間や学習内容などを記録していたスプレッドシートを公開しますので、参考にしてください。
使用したテキスト/サイト
- 出る順 合格基本書
- 出る順 肢別過去問題集
- 出る順 合格問題集
- 合格革命 記述・多肢選択対策問題集
- 各種予備校の会場模試&市販模試
- Youtube動画
資格試験で大切な心構え
一番重要なのは、「可処分時間はすべて勉強に充てる」という覚悟です。 私は「効率的」「タイパ」「コスパ」という言葉があまり好きではありません。泥臭く地道に取り組んだ先にこそ、自分なりの「効果的な方法」が見つかるのだと信じています。
より具体的な勉強方法などについて、質問があればコメント欄までお願いします。可能な限り回答させていただきます!

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